第2回 最終選考ノミネート作品のご紹介

部門①: SDGs普及促進部門

  

aoiaomi(埼玉県立浦和第一女子高等学校)「私たちは何色にだってなれる」

  

▼作品意図▼

私たちは、男女に対する決まりきったイメージがジェンダー平等の妨げになっていると考えました。 たとえば、男性のイメージカラーは青で女性のイメージカラーは赤です。他にも街中でスカートを履く男性はあまり見かけません。また、ランドセルも男の子は黒、女の子は赤というイメージがあります。髪の毛の長さで女性らしさ、男性らしさが判断されがちです。 性の在り方が多様化してきた今、男女の性別によるこのような偏見を捨て、自由に、性の隔たりなく個人の個性を見てもらえる世の中を目指していきたいという思いを込めてこの動画を制作しました。 私たちの作った動画によって少しでも今の当たり前に疑問を持つ人が増えると嬉しいです。

 

  

兵庫県立須磨友が丘高等学校学校とジェンダー

  

▼作品意図▼

私たちはジェンダー問題について取り上げました。その中でも私たち高校生の身近にある、学校でのジェンダーの固定観念について考え、主に制服や部活動に焦点をあてて考えました。学校では、自分の着たい服を着れないことや、自分の好きな部活動に入りたくても入れないことがあります。また、学校に関することだけでなく、様々なジェンダーに関する悩みを抱えている人たちにも自由があることを知ってもらえるように制作しました。そして、実際に自分たちで男女の制服を交換する等して、それぞれの男女の違いを体験しました。ジェンダーに関する一人ひとりの考え方は異なりますが、お互いが理解し合うことで社会はより自由で明るいものになると私たちは考えます。この動画を見て、ジェンダーに悩んでいる人だけでなく、多くの方がジェンダーについて考えてもらうきっかけとなることを願っています。

 

 

横山 浩康積み木みたいに乗せてゆく

▼作品意図▼

積み木で遊ぶのが大好きな2歳の娘。
少しでも関心を持ってくれたらという願いを込めて積木にSDGsのマークを付けました。
もう少し大きくなって、「何て書いてあるの?」と聞かれたら少しづつ伝えてあげたい。
積み木と同様SDGsの目標も実現に向けてひとつずつ積み上げていく事が大事だと感じ、
この作品を制作しました。

  

  

梅村宙生海が変われば、食事も変わる

▼作品意図▼

“私たちは日常生活を送っているだけで、環境を汚染しています。靴やタイヤのすり減ったものは自然環境に放出されています。衣類の洗濯さえも海にプラスチックが流れる原因の一つとなっています。人の生活から排出されたゴミは、最終的に海に溜まり食を通して人のもとへ戻り人体に悪影響を及ぼす可能性もあります。
洗顔などのスクラブはもともとプラスチックが使われていましたが、環境への配慮から近年は植物由来のスクラブが使用されるようになりました。しかし、これらの取り組みだけでは足りません。私たち一人一人がゴミの現状を知り、環境に配慮した生活をすることで、海の汚染の速度を遅くすることができると考えています。各々が主体的にゴミの現状を調べ、未来のことを考えた生活をして欲しいと思いこの動画を制作しました。”

  

  

湘南学園中学3年 エネルギーチーム「TAKANETで再生可能エネルギーをお買い上げ」

▼作品意図▼

みなさんは家庭の電力を「購入している」という感覚をお持ちですか?僕たちは生まれた時から当たり前にある電力を選んで購入する「消費者」であるという感覚をあまり持てずにいます。そこで、再生可能エネルギーでつくられた電力を選択するだけで環境問題に取り組むこともできる、というある意味の手軽さを、あえて数値などを使わずにテレビショッピングという形式で伝えています。それは、電力を購入しているという意識を啓発したいと思っているからです。
エネルギーについての知識や認識が広がることで、電力を選ぶ「消費者」が増えていくことこそが環境問題の解決への緒となるはずです。

  

中里 彰吾「どこの問題?みんなの問題!」

  

▼作品意図▼

2007年沖縄。本作品に使用している写真と動画は主に2007年に撮影したものである。サンゴの白化現象は今に始まっているものではない。そして、今もなおサンゴ礁は減少しつつある。その要因は、地球温暖化に起因する海水温の上昇と海洋酸性化と言われている。本作品を視聴した方の「だれでも」「どこでも」「いつでも」行動に移していただけるようにニュース形式でコンパクトにまとめた。Goal14はマイクロプラスチックの問題が取り上げられることが多いが、地球規模でかねてより進行している温暖化と酸性化に焦点を当て、サンゴの白化現象とそれに伴う生態系への影響をより多くの方に知っていただき、海の豊かさを守ることについて考える契機にもしていただきたいと考えている。

  

  

Natural Forest(晃華学園中学校)「児童婚をなくしていこう!」

  

▼作品意図▼

アニメーションをつけて誰が見てもわかりやすいようにしました。みんなが、SDGsに興味を持ち、より良い世界にしていければいいと思いました。この動画を見た人が、児童婚の現状について知って、興味を持ち、児童婚少しでも少なくなってくれたらいいと思います。

  

  

國分優香「女だから」はもうやめよう」

  

▼作品意図▼

高校生である私は、日常生活の中で女性差別というものをあまり感じたことがありませんでした。しかし、社会にでてからの女性の負担、もっと広い範囲で言えば他の国の女性達の苦しみを知った時、(この問題はどうにかしないと)と思い始めました。
わたしはLGBTQ+にも興味がありました。LGBTQ+は男女間を超えたもっと先の問題がありました。この問題と今回の女性差別には明らかに繋がりがあると思います。男女間の問題を解決しなければその先は進めないからです。だからわたしはまず、女性が住みやすい社会をつくり、そこからもっと難しくなっていく差別問題を世界から減らしていきたいです。

 

羽衣国際大学(GCPⅠ期生)幸せの共有で世界を平和にする」

  

▼作品意図▼

SDGS16をテーマにすると決めました。
制作の際、皆が幸せになるためには誰一人不幸な人がいてはならないことに気づき、この動画を見てもらった人の幸せを応援したいという思いを込めて制作しました。
平和な世界を創るためには、世界中どこにいようと皆が幸せになる必要性、そして権利があると考えました。自分の幸せな瞬間は周りにいる皆に共有したくなるものです。
私たちは幸せの共有は周りをも巻き込み、幸せにする力があると信じています。
そんな優しい世界になれるよう行動したいです。幸せのパズルを完成させるために、私たちの一人一人のピースを世界中の人に繋げていきたいです。

 

江頭 永尾あなたが見ている世界

 

▼作品意図▼

世の中には私達の想像を絶する様な仕打ちを受け苦しんでいる人がいます。一目見て、幸せそうだと思っていても、実は裏で壮絶な苦しみを背負っているのかもしれません。また、現代はインターネットの発達により、昔よりも他人に無関心になっていると言っても過言ではありません。ですが、現在は昔よりも児童相談所などの諸機関に連絡しやすくなっています。これを利用しないてはありません。最近ではよくニュースなどで虐待の話が上がります。幸せな私達の生活の奥底に潜んでいる不幸は私達自身で解決することが可能だとおもいます。誰もが幸せで平等な世界になることを願って、この作品を作りました。

 

株式会社エスコム
「みらいを想う~Think Green~ 「環境首都・SAPPORO」を目指して

 

▼作品意図▼

札幌市環境局様はその名の通り札幌市に於ける環境政策を担っておられます。環境政策はエネルギー問題、ゴミ処理の問題など非常に多岐にわたります。また、地球の温暖化という全人類にとっての深刻な課題と、いち自治体としての環境施策、また一人の市民としての取り組みなどマクロ目線とミクロ目線の両方の視点が求められます。こうした考えを元に、広く市民に札幌市の環境政策の理解促進をねらい、「地球全体での問題共有=マクロ視点」と「市民レベルで出来る事=ミクロ視点」をそれぞれ2篇ずつの作品に纏めて制作しました。行政からの上から目線的な啓蒙にならないように留意して、ゾウとキリンという身近な動物をキャラクターに採用し、行政=親ゾウ・キリン、市民=子ゾウ・キリンという設定で親近感あるコミュニケーションを意識しました。

考える会「ごみが食材になった日

 

▼作品意図▼

2050年には海洋ごみが魚の量を上回ると言われている現在、このままでは私たちの食生活、ひいては継承されてきた文化自体も変化/消失してしまうのではないかという危機感からこの動画を作成しました。 私たちの食卓には海からの食材も多くあります。 よく知っているご飯、みそ汁と魚の朝食風景に「プラスチック」という食材が登場してしまうかもしれない。 自分たちと無関係な世界の話。ではなく、 普段の私たちの「いま」の行動は、密接に「未来」の自分たちの身の回りに反映される。 だからこそ、一人ひとりが行動を起こして当たり前の日常を守りましょう、というメッセージを込めています。

 

四条畷学園高等学校6年一貫コース チームオーシャンズ「I am the OCEAN

 

▼作品意図▼

なぜ、14番目の目標である「海の豊かさを守ろう」にしたのか。
それは、住んでいる場所に関係があります。私たちは大阪に住んでいて、大阪には大阪湾があります。さらに大阪湾では埋め立てがたくさん行われているという事と、埋め立てにより大阪湾の水質が汚れてきているという事です。汚れてきている。というのは勝手なイメージだったので私たちは実際に埋め立て事業をしている大阪湾フェニックスセンターにも社会見学そして質疑応答をしてきました。そこで分かった点。例えば、水質をきれいに保つために薬品を使っていることや、埋め立ての際仕切りを立てて行っていることなどをこの1分の中に取り入れました。動画の映像を得るために自転車で甲子園浜海浜公園にも出かけてきました。
ほかにも武庫川での水中カメラ撮影も行いました。
さらに音声を英語にしようという事で、学校のネイティブの先生に自分で考えた英文を読んでいただきその音声を動画内にも使用ました。 作成時に困ったことは、1分にまとめるという事です。
1分3秒から1分にするのがとても大変でした。

 

 


部門②:SDGsローカルアクション映像部門

  

  

株式会社 スルシィ「1本のかぎ針でフィリピンの女性たちの未来を切り拓く!」

  

▼作品意図▼

スルシィは、SDGs目標の「貧困をなくそう」「ジェンダー平等を実現しよう」に特に力を入れ、フィリピンで社会課題を解決しつつサステイナブルで、かつデザイン性があり高品質のバッグづくりに取り組んでいます。その実現に向け、フィリピンの女性たちにかぎ針を使用した日本の編みもの技術と働く場を提供し、地産地消でもある天然素材・ラフィア糸の調達からバッグの仕上げまで一貫した生産体制を取り、持続可能なモノづくりを実践しています。作り手の編み子さんたちがいきいきと楽しそうにバッグを編んでいる姿や可能性を発信することにより、SDGsに取り組むモノづくりの現場を、たくさんの方たちに知っていただけたら、と思っております。

  

株式会社三越伊勢丹プロパティ・デザイン「100年後も使える家具を」

  

▼作品意図▼

近年ファッション業界を中心にサステナブルがトレンドとして取り上げられ、環境に配慮した新しい素材が多く使われるようになりました。 しかし、再利用可能な素材に注目が集まるばかりで、「物を永く使う」という考えはあまり浸透していないように感じます。
私たちは、お客様のご愛用されている大切な家具をより永くお使いいただくために、その時代に合った技術や発想を取り入れながら家具の修繕を行っております。
歴史を繋いできた企業の使命として「良いものを永く使う価値観」を世の中に広めるためにこの作品を制作いたしました。
上質なものを製作し、次の世代に受け継いでいくこと
それが、私たちの新しいSDGsの考え方です。

  

  

マニラ日本人学校 児童生徒会「SDGs×マニラ日本人学校=世界を変える挑戦」

  


▼作品意図▼

SDGsの映像を制作するにあたり、私たちのチームは12の目標を選び制作を始めました。そこで身近な物はないかマニラ日本人学校でのSDGsの取り組みを、SDGs×MJS(マニラ日本人学校)という視点で紹介します。MJSでは昨年からフィリピンの絶滅危惧種に指定されている樹木を育てています。また、児童総務会が中心となって「アリがタイ・プロジェクト」というリサイクル活動にも取り組んでいます。また、小学部ではJICAと共同してのフィリピンの諸問題について解決方法を探る学び、中学部では青年海外協力隊員から国際協力の今を知る学びや人権を守る映像制作など様々な取り組みをしています。それぞれの学びはSDGsを意識したものであり、具体的な取り組みとなっています。出来ることを、出来るときに、無理せず、楽しく! 私たちのSDGsへの取り組みをご覧ください。

  

  

篠原七子「半径2キロの循環生活」

  

▼作品意図▼

都市化が進み、消費中心の暮らしをする人が大半を占める日本。自然豊かな「田舎」と、生活が便利な「都市」で分断してしまうのではなく、都市でも自然を感じ自らが生産者になれる仕組みを作りたい。そして、自然の面白さやコンポスト起点の地域コミュニティを作ることで、心も身体も豊かに生きる人を増やす。NPO法人循環生活研究所のそんな理念に共感しました。活動の始まりは、初代代表たいら由以子の規模の大きな課題感から始まっていますが、実際にしている活動は、趣味やルーティンとして参加者の生活に無理なく溶け込んでいることがこの活動の1番の素晴らしさだと思います。この活動が認知され、全国、様々な地域でこのような暮らしが広がっていって欲しいという思いで制作しました。